家賃滞納で夜逃げされペンキ塗れに

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家賃滞納者と連絡がつかなくなりました。連帯保証人にも繋がりません。

物件の様子を見に行くと、部屋は荒れており、近隣からの情報で夜逃げされたと分かりました。

幸い、保証会社火災保険に入っていたので損失はリカバー出来ました。

本ページでは、物件の被害状況、夜逃げ時の対応、対応履歴を紹介します。

被害状況(写真)

■ゴミが散乱👇
生ごみの腐臭がきつい…。

■勝手に壁紙を青色に塗装👇
塗り方が杜撰で、はみでています…。

■壁の破損👇
壁掛けTVを設定しようとしたのでしょうか?重みで崩れています。

■室内インターホンの取り外し👇
インターホンが破壊されています。

■仕切り板を外に出し放置👇
給湯器に立て掛けているため熱で変形しており使いもになりません。これは火事になる危険がありました…。

リカバー(保証会社、火災保険会社)

保証会社と火災保険にはいっていたおかげで損害のリカバーができました。損害は私の事務工数くらいです。金銭的なマイナスはありません。

保証会社は全保連。火災保険は損保ジャパンと契約。

保証会社(全保連)

以下を補償できました。👇

保証会社によるリカバー
  • 家賃(賃料)
  • 鍵交換費用
  • ハウスクリーニング費用
  • 残置物撤去費用・ゴミ処理費用
  • 債務不履行による明渡し訴訟費用

この「債務不履行による明渡し訴訟費用」が重要です。これがない場合は、借主を追い出すために裁判を自分で起こさないといけません。もしも自分でやると考えた場合は、裁判の調査や対応工数、費用で絶望していましたね。

全保連は、3か月間の家賃滞納をトリガーに「追出し」を始めます。追出しにかかる時間は半年ほどで、その半年間は家賃保証(家賃を貸主(私)に支払う)をしてくれます。裁判による入居者追出しは、全保連の進捗報告を聞くだけで貸主(私)がすることは特にありません。ボーとしていても家賃が入ってくるのでとても快適です。

なお、保証会社では修繕費は適用できませんでした。👇

保証会社ではリカバー不可能
  • 修繕費

修繕費については、借主が破損したと認める必要がある(全保連の補償内容の注2参照)とのこと。借主とは連絡が取れないため、この条件は達成できませんでした。夜逃げされた場合はこの条件達成は不可能ですね。

ただ、修繕費は火災保険で補填できました。

(注1)賃貸借契約書に記載されていることが保証条件です。

(注2)賃借人が認めたものに限ります(ただし、自然損耗部分の復旧に要する修繕費は保証対象外です)。

(注3)賃料不払い等の理由により、賃貸人が賃貸借契約を解除した場合(建物明渡請求訴訟を提起した場合も含む)は除きます。

(注4)賃料等とは、賃貸借契約に関して賃借人が毎月負担する金額のうちその金額が変動するもの(水道料等)と月額賃料を合わせた、
賃借人が毎月負担する合計額です。

(注5)保証会社が認めたものに限ります。

出典『全保連株式会社 保証内容について

火災保険会社(損保ジャパン)

修繕費は保証会社(全保連)では補填できませんでしたが、火災保険(損保ジャパン)で補填できました。

リフォーム会社からもらった修繕見積もりを損保ジャパンに提出&請求します。損保ジャパンは、修繕見積もりを参考に保険金見積もりを作ります。

保険金見積もりには、「○○の修繕は満額負担」、「△△の修繕は5割負担」、「××の修繕は認められないのでゼロ円」と書かれています。

「〇〇の修繕は認められない」とう箇所は多かったです。ひとつひとつに破損前の写真をつけて交渉していきました。破損前、破損後の証拠写真を送れば保険金増額が決まりやすいです。保険金請求のためにも破損前の写真はとても重要です。

保険金見積もりに納得してOKしたら保険金がおります。

リカバーできなかった特約(フリーレント2ヶ月分)

賃貸特約で2年以上住むことを条件にフリーレント2ヶ月(※)をサービスしていました。2年以内の短期解約の場合は退去時に家賃2ヶ月分の支払いが必要なのですが、回収できませんでした。ここは泣き寝入りでした。

※フリーレント2ヶ月:最初の家賃2ヶ月分を無料にすること。

夜逃げ対応履歴

2020/06/01借主が入居開始。
(1年間は滞納無しだが、
近隣から騒音の苦情を受ける。
2021/05/015月分の家賃入金がない。
借主と連絡が取れなくない。
連帯保証人とも連絡が取れない。
2021/05/15安否確認で警察官と一緒に物件訪問。
散らかった部屋と破損を発見。
2021/05/06全保連に家賃請求。
2021/05/10借主から家賃入金があった。
全保連の家賃請求をストップ。
借主に連絡をするつながらない。
2021/06/016月分の家賃入金がない。
借主と連絡が取れない。
2021/06/03全保連に6月分の家賃請求。
2021/06/10全保連から入金あり。
2021/07/01借主からの家賃入金なし。
全保連に7月分の家賃請求。
2021/07/07全保連から入金あり。
2021/07/27全保連より
・物件を訪問をしたい。
・来月も滞納があったら訴訟する。
2021/08/01借主からの入金なし。
全保連に8月分に家賃請求。
2021/08/04全保連より
・追い出し訴訟の委任状を書いてほしい
  ⇒委任状を書く
2021/08/10全保連から入金あり
(以降、追い出し完了まで月ごとに
全保連に家賃請求をして、家賃を受け取る。)
2021/08/20全保連より
・3ヶ月の滞納により、追い出し訴訟に入る。
・順調にいって半年ほどかかる。
・追い出すまでの家賃は保証する。
2022/09/26リフォーム会社から
修繕見積もりをもらう。
火災保険会社に請求する。
2021/11/10火災保険会社から修繕用の保険金がおりる。
2022/01/24全保連より
・追い出しは2/18あたりに完了する
2022/02/02全保連より
・追い出し訴訟完了
・残置物の撤去完了
・鍵交換完了
2022/02/23全保連より
ハウスクリーニング、
鍵交換の費用が入金あり。

まとめ

夜逃げされてたのですが、保証会社と火災保険のおかげで金銭面のリカバーはできました。保証会社は絶対に必須だと実感しました。

夜逃げした借主はジモティー経由で契約した20代前半の若い男性です。保証会社の審査で「ひょっとしたら審査通らないかも」という発言があったので、その時点で悪属性として入居を断っておくべきでした。郵便受けに借金返済の督促状が山のようにあったので借金で首が回らなくなったように思います。入居時は騒音が凄まじかったようで、近隣住民の方々へ謝罪品をもってひたすら頭を下げて回りました。

トラブルなりそうな人は入居拒否することも大事ですね。

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