火災警報器の取り付け

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物件を貸し出す前に火災警報器を取り付けましょう。

「なぜ火災警報器を付ける必要があるの?」
「火災警報器の設置場所は?」

「火災警報器の取り付け方法は?」

⇒こういった疑問に答えます。

設置の義務化

総務消防庁は、近年の住宅火災による死者数を減少させるために、消防法を改正し、すべての住宅を対象に火災警報器の設置を義務付けました。

義務付けられてはいますが、設置しなくても罰則はありません。

しかし、火災による死亡事故の原因の7割が逃げ遅れによるものです。万が一の時に死亡を防げる可能性が上がるため設置するようにしましょう。

火災警報器を設置しておかないと、いざ火災があった場合に火災保険がおりない、または減額される可能性があります。

火災による死傷者を出さないため、火災保険が正常に適用されるために必ず設置しましょう。

種類(煙式、熱式)

種類機能設置場所
 煙式 煙を感知するすべての設置場所
基本的には煙式を設置する 
 熱式 熱を感知する 台所(キッチン)
火災警報器の種類(煙式、熱式)

火災警報器には「煙式」と「熱式」のふたつがあります。キッチンには熱式それ以外の部屋には煙式を設置します。

設置場所

各市町村の火災予防条例で定められた場所に取り付ける必要があります。

全国共通で「寝室」と「寝室がある階の階段」には煙式を設置しなければいけません。
浴室、トイレ、洗面所、納戸は設置不要です。

出典 『住宅防火関係 総務省消防庁

上記図は総務省消防庁が掲載している設置場所の説明です。

「寝室」と「寝室のある階の階段」に設置するよう指示されています。

なお、入居者がどの部屋を寝室にするか予測できないため、寝室となる可能性のある部屋は全て「煙式」を設置することになります。

結論、すべての部屋に火災報知器を設置しましょう。

2階建ての場合は「すべての部屋」と、「2階の階段」に設置すれば間違いはないです。
(この部屋は絶対に寝室にならないと断言できるなら設置しなくていいのですが。入居者がどの部屋を寝室にするかオーナー(私達)は判断できません。)

各地域で設置場所が異なる

基本は寝室と階段ですが、設置場所は地域によって異なります。

一般社団法人日本火災報知器工業会のサイトを参考に3パターン確認してみましょう。

山梨県笛吹市の場合

出典『一般社団法人日本火災報知器工業会 設置場所 山梨県

山梨県笛吹市の場合、「寝室」と「寝室のある階の階段」に設置するように指示されています。

「台所」は「推奨」であって「義務」ではありません。

「居室」は設置の指定はありません。

大阪府大阪市の場合

出典『一般社団法人日本火災報知器工業会 設置場所 大阪府

大阪府大阪市の場合、「寝室」と「寝室のある階の階段」と「台所」に設置するように指示されています。

「台所」が「推奨」ではなく「義務」になりました。山梨県笛吹市よりも厳しくなっています。

東京都東京都区部の場合

出典『一般社団法人日本火災報知器工業会 設置場所 東京都

東京都区部の場合、「寝室」と「寝室のある階の階段」と「台所」と「居室」に設置するように指示されています。

「居室」が「推奨」ではなく「義務」になりました。大阪府大阪市よりも厳しくなっています。

全部屋つけろ!ということですね。

他の各都道府県は一般社団法人日本火災報知器工業会のサイトで確認できます。

自分で取り付ける方法

火災警報器の取り付けは難しいことはなく、簡単に取り付け可能です。以下で方法を説明いたします。

火災報知器取り付けに必要な道具

火災報知器取り付けに必要な道具
  • 火災警報器本体
  • ドライバー(天井に直接ネジ止めするため)
  • 脚立(天井への取り付けのため)

火災警報器の購入

必要な数の火災警報器を購入しましょう。

素人でも簡単に取り付け可能な「電池式」がおすすめです。ホームセンターでも売っています。

【煙式】 パナソニック住宅用火災警報器(けむり当番後継機)煙式 SHKN48455

【熱式】 パナソニック住宅用火災警報器(熱式)SHKN48155(ナチュラルホワイト)

天井タイプの火災警報器の取り付けの位置

出典『Panasonic 防災用品 取り付けについて

天井タイプの火災警報器の取り付け方法

出典『Panasonic 防災用品 取り付けについて

取り付け時の注意

出典『Panasonic 防災用品 取り付けについて


上記図のとおり、ネジは補強材(天井下地)に打ち込みます。補強材とは木材のことです。補強材(天井下地)のない箇所にネジを打ちこんではいけません。

補強材(天井下地)の探し方は以下のパターンがあります。

まず頭にいれておくことは補強材(天井下地)はシーリングライトがある場合はその直線状に補強材(天井下地)があります。リーリングライトを起点に考えると良いです。

叩き(打診)

指の第二関節で天井を「コンコン」と叩きます。

補強材(天井下地)がある場所とない場所では音が変わり、衝撃が違ってきます。

この方法で補強材の有無が確認できます。

下地センサー

打診では分からなかった場合、下地センサーを使って補強材(天井下地)の場所を確認します。


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交換時期は10年

火災警報器の交換時期は10年です。

10年経ちましたら、忘れずに新しい火災警報器に交換しましょう。

まとめ

  • 火災警報器の設置は義務
  • 火災警報器を設置しなくても罰則はないが、火災保険が下りない可能性がある
  • 火災警報器の設置場所は市町村で違いはあるが、全部屋つければいい
    (入居者がどの部屋を寝室にするか予測不可能なため)
  • 火災警報器の取り付けは簡単(天井下地を探すのは少し難しい)
  • 火災警報器の交換時期は10年

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火災保険の見積もり手順


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