消防設備士甲4類ーゼロからの独学合格

2024年12月15日に「消防設備士 甲4類」を受験し、2025年1月15日の結果発表で合格しました。

建築関係の知識や職務経歴がまったくない、ゼロからのスタートで合格でしたが、合格できました。その勉強方法を紹介します。

なお、結論は「公論出版の問題集を2周」です。

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購入したテキスト

参考書、問題集は以下を購入しました👇

【参考書】
ラクラクわかる! 4類消防設備士 集中ゼミ(改訂3版)(オーム社)
この参考書はあまり使わず、パラパラと確認する程度でした。

【問題集】
消防設備士第4類 上巻(公論出版)
消防設備士第4類 下巻(公論出版)
ほぼ過去問の内容なので、これを覚えれば合格できます。

消防設備士の問題は非公開で過去問は出回っていませんが、公論出版の問題集はほぼ過去問と言われるキーアイテムです。

参考書はなんでも良いですが、問題集は公論出版購入することをお勧めします。

第2種電気工事士の免状で電気科目免除

甲4類の試験では「電気工事士」「電気主任技術者」の免状を持っていると電気分野の問題が免除されます。

私は第2種電気工事士の免状を使って、電気分野22問(全体の49%)を免除しました。

本試験では問題数はこうです👇

■筆記
消防関係法令(共通) 8問
消防関係法令(類別) 7問
基礎的知識(電気) 10問
構造・機能等(電気) 12問

構造・機能等(規格) 8問

■実技
鑑別 5問(うち1問が電気
製図 2問

※試験時間は3時間、電気免除の場合は2.5時間。早い人だと1.5時間くらいで終わり、時間は余裕があります。

筆記は全45問で電気分野は22問(全体の49%)あります。要するに半分が電気の問題です。

電気分野を免除すると約半分の勉強で済み、とても楽になりました。甲4類の電気は第2種電気工事士よりも難しそうだったため、免除がなかったら合格は難しかったと思います。

各分野で40%以上取らないと足切りにされるので、「電気が得意な人は免除しない方が良い」という意見もありますが。ゼロからのスタートで考えると電気分野はとても難しいので免除して、4類の構造・機能等(規格)を40%以上取れるように勉強することをお勧めします。

先に電気工事士の資格取得が必要です。

第2種電気工事士の合格体験は👇

合わせて読みたい

第2種電気工事士の独学合格体験記【筆記】


勉強時間は3時間3ヶ月

勉強時間は1日3時間を3ヶ月ほど。消防の知識、経験がゼロの状態からのスタートです。

試験は暗記もので、覚えるだけです。

法規は細かな例外ルールが多く、覚えるのが大変でしたが、出題範囲は狭いため、頑張って暗記すれば誰でも合格できると思いました。

電気分野を免除したため勉強が楽になっています。

勉強内容

最初はとても取っつきにくいです。

いきなり参考書を読んでもさっぱり分からず、3回ほどくじけそうになりました。

読むのが嫌になる法律の羅列と、差異が分からない警報器の絵を見ると絶望してきます…。

そこで最初はYouTube視聴をしました。

YouTube視聴

インプットは、電験合格の甲4類の授業動画のシリーズを視聴しました。全部視聴すると約17時間かかかります。👇

この動画はとても分かりやすく、基本的な知識とイメージが把握出来ました。

難を言うと、画質音質がイマイチでした。ところどころ声は聞き取りにかったり、黒板の字が見えなかったり、板書に時間がかかっていたり、生徒が暴れていたり、とありました…。

全部観るのは大変ですが、この動画で配布される問題を覚えるだけでも、運が良ければ試験合格できるようになると思います。

公論出版の問題集を2周

アウトプットは、公論出版の問題集を2周しました。

試験直前の仕上がり

試験直前の仕上がりはあまり良い状態ではありませんでした。

法規の例外ルールは覚えきれませんでした。製図は空気管式や光電式分離型の問題までやっていませんでした。空気管式や光電式分離型の問題がでていたら危なかったと思います。

試験は素直な問題が出ていたので80%弱の点数が取れました👇

所感としては、頑張れば取れる手ごろな難易度だと思いました。次は甲1類を目指します。

次は、甲1類を目指します。3ヶ月後に合格しました👇

合わせて読みたい

消防設備士甲1類ーゼロからの独学合格


おまけ:試験直前のノートまとめ

試験直前に間違いそうな箇所をまとめていました。公開します👇

■火災警報設備の設置基準:複雑すぎ…

  • 特定1階段等防火対象物は面積に関わらず設置する
  • 11階以上の階は、その階の床面積に関わらず、11階以上の部分に設置する
  • 防火対象の通信機室で、床面積が500㎡以上の部分に設置する
  • 特定用途防火対象物を含まない複合用途防火対象物は1項~15項までのうち、それぞれの用途の床面積の合計が基準面積以上となった場合、当該用途部分に設置する ←どういうこと???

■感知器の場所

  • バッテリー室、蓄電池室 →定温式耐硫酸型 ※希硫酸のため
  • 機械室、変電室、電気室、食堂 →差動式
  • 電算機室、通信機室、電話機械室 →光電式
  • 駐車場、車庫、自家発電室 →差動式
  • ボイラー →定温式

■P型1級受信機

  • 5秒以内:火災信号を受信してから火災表示
  • 蓄電式受信機委は5秒を超えて60秒以内
  • 2信号式は、蓄積機能をもたない

■P型2級受信機

  • 導通試験装置が不要
  • 末端には回路試験器が取り付けられている

■特定1階段等防火対象物

「地階または3階以上の階に特定用途があり、そこから避難階までに通じる階段がひとつしかない建物のこと」
階段、垂直距離7.5mにつき感知器1個(1種、2種に限る)
※通常は15mにつき感知器1個

■空気管式の機能試験

  • 差動試験:空気管を通して感知器が作動するかの試験。空気注入用試験器(テストポンプ)を使って実施する。(ポンプ試験とも呼ばれる)
  • 作動継続試験:作動試験により感知器が作動した瞬間から復旧するまでの時間を測定する
  • 流通試験:空気管の漏れ、詰まりを検出する。空気管にテストポンプを使って空気を注入し、マノメーター(正圧・負圧・差圧を測る測定器)で圧力差を確認することで空気管経路の漏れを判定する。
  • 接点水高試験:ダイヤフラムの接点間隔が規定内かどうかを確認する試験。ダイヤフラムが動作するまで空気を注入し、マノメーターの水高値が規定値内かどうかを確認する。
  • リーク試験:リーク穴の抵抗値の適否を判断する。ダイヤフラム内の空気漏れを確認する。

■梁、感知区域(製図でよく出る)

  • 0.4m以上:差動式スポット型
  • 0.6m以上:光電式(煙)、差動式分布型

■廊下と通路

廊下は、原則として、煙感知器を設置する。
ただし、学校、図書館、倉庫などの有窓階の場合は、煙感知器などの設置が除外されている

■その他

作動式スポット型感知器は、一般的な室で無窓階の場合、設置できない。
ただし、図書館、博物館、美術館は無窓階であっても設置できる。

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