ギャグ・コメディ漫画のおすすめ作品の紹介です。
超メジャー作品は避けて、なるべく最近の作品を選んでいます。100選以上になるまでどんどんと更新していく予定。
※2022/12/17 女の園の星、追加
※2023/03/07 アタマの中のアレを食べたい、悪いが私は百合じゃない、追加
※2023/04/06 猫奥、秘密のレプタイルズ、追加
※2023/05/50 スピーシーズドメイン、追加
- ギャグ・コメディー
- てーきゅう 評価:90
- カワイスギクライシス 評価:88
- 姫様“拷問”の時間です 評価:88
- 33歳独身女騎士隊長。 評価:85
- 貞操逆転世界 評価:85
- 魔法少女にあこがれて 評価:82
- 女の園の星 評価:82
- 働かないふたり 評価:82
- Lv1魔王とワンルーム勇者 評価:80
- 帰宅部活動記録 評価:80
- カナカナ 評価:75
- バーナード嬢曰く。 評価:75
- 鬼灯の冷徹 評価:75
- フランケン・ふらん 評価:72
- 対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 評価:65
- 数字であそぼ。 評価:65
- 秘密のレプタイルズ 評価:65
- 悪いが私は百合じゃない 評価:65
- スピーシーズドメイン 評価:62
- 猫奥 評価:62
- 今日のさんぽんた 評価:62
- 咲くは江戸にもその素質 評価:62
- アタマの中のアレを食べたい 評価:62
- バトル・ファンタジー
- 格闘
ギャグ・コメディー
てーきゅう 評価:90
ハイテンションなおバカなギャグ漫画。
怒涛のボケラッシュが続きます。ツッコミ役がたった一人(ユリちゃん)に対して周りがすべてボケです。ボケが多すぎてツッコミがまるで足りていません。まりも先輩も変態のくせに、おかしい人物が周りに多すぎてツッコミ役になっています。
理屈は不要!ギャグは勢いだ!
カワイスギクライシス 評価:88
地球にやってきた宇宙人が動物の可愛さに打ちのめされます。
動物の可愛さに触れた宇宙人たちのコミカルなリアクションが魅力的。
猫や犬の可愛さ、ウサギや梟やその他の動物の可愛さ、動物の可愛さに悶える宇宙人の可愛さ、自分のペットが一番可愛いとドヤ顔する地球人の可愛さ、全宇宙可愛い動物ランキング128年連続1位マヌルーのゆる可愛さ、と可愛さが満ち溢れています。
姫様“拷問”の時間です 評価:88
魔王軍に捕まった姫様が日々拷問を受けて屈するお話。
拷問とは、美味しい食べ物のお預けをくらったり、動物との触れ合いのお預けをくらったり、子供のおねだりだったりを指します。屈したら美味しい食べ物が食べれます。
拷問を受けて屈するという毎回同じパターンなのにまったく飽きません。10巻(2022年10月)まで発売されていますが全然飽きません。
飽きがこないでずっと楽しく読んでいられる不思議な作品です。
33歳独身女騎士隊長。 評価:85
※天原先生の作品で、下ネタギャグ漫画です。下ネタが苦手な方はご注意ください。
中世封建世界風の設定でブラック労働がテーマ。
ファンタジーな世界の小国「クロノワーク」にある女騎士部隊々長・メイル(33歳)が周囲の同僚や上司と絡むお話。
ギャグ漫画としてネタとして語られていますが、失敗するとよくて失明や娼婦・奴隷落ちで、悪いと普通に殺されてしまうシビアな世界です。
それにしても、まず感じることは作者の頭の良さ。食、睡眠、排泄、繁殖、労働についてのあるあるネタにいちいち納得させられます。
貞操逆転世界 評価:85
※天原先生の作品で、ほぼ下ネタです。下ネタが苦手な方はご注意ください。
貞操観念が男女逆転した世界に行ってしまいました。そこでは、女はエロいことを四六時中考え、男は嫌悪を感じています。
ネタがいちいち鋭く考えさせられるお話が多いです。
本作品は性ネタあるあるに全振りされています。
魔法少女にあこがれて 評価:82
魔法少女に憧れている引っ込み思案な女子中学生が悪の女幹部マジアベーゼに変身させられました。
最初は嫌がっていましたが、内に秘めていたSが徐々に開花していきます。
大好きな魔法少女のために、自分が所属する悪の組織を滅ぼしたり、魔法少女が強くなるためのお膳立てをしたりと奮闘します。
女の園の星 評価:82
とある女子高の星先生とその生徒たちの日常を描くコメディ。
独特な間があり、声をだして笑えます。
読み終わった後も4週、5週してしまう中毒性があります。
働かないふたり 評価:82
マイペースで対人恐怖症の妹・春子(推定20~22歳)と、社交的でインテリなうえに友達も多い「エニート」な兄・守(推定24歳~26歳)。
ふたりとも働いていません。
ニート兄妹と家族や友人、ご近所さんたちが絡むお話。「働かない」ことについて考えさせられます。
Lv1魔王とワンルーム勇者 評価:80
自堕落なおっさんになってしまった勇者と、彼を立ち直らせようと甲斐甲斐しく世話をする魔王のお話。
絵柄が古いので敬遠されがちですが、ストーリー、キャラ、コマわりが高いレベルで表現されています。
帰宅部活動記録 評価:80
- 安藤 夏希:ツッコミ担当
- 塔野 花梨:かわいさ担当
- 道明寺 桜:暴走担当
- 大萩 牡丹:武力担当
- 九重 クレア:金持ち担当
5人の女子校生がボケとツッコミを繰り返します。
あるあるネタも良質なものが多いです。
カナカナ 評価:75
「今日から俺は!!」の西森博之先生の新作。まだまだ現役ですね。
人の心の声が聞こえてしまうため、幼くして人々の嫌な内面を知ってしまったカナカ(5歳児)と、元ヤンだけど純粋でおだやかな心の持ち主のマサが一緒に暮らすことになりました。
カナカ(5歳児)が奮闘する暖かなお話です。話が進むにつれて子供らしさを見せるようになりほっこりします。
バーナード嬢曰く。 評価:75
学校の図書室の常連だが本を読まずに読んだ気になって語りたいグータラ読書家町田さわ子が、読書が好きな同級生達と本について語ります。
名著礼賛(著名作品を褒め讃える)ギャグ漫画と呼ばれ、数多くの作家や小説のエピソードが紹介されています。
本作を楽しく読むだけで、有名な文学小説を読んだ気になれます!あの分厚くて難解そうで、読むのに多大な労力と時間がかかる文学小説を読んだ気分になれるのでお得です。更に読んだ上で、感想会に参加している気分にもなれます。
ワイワイと小説について語り合う文学少年少女を観ていると、小説を読むこと以上に、小説について仲間と語り合うことが1番楽しいのだと考えさせられます。
本作3巻で紹介された「タタール人の砂漠」はアラフォーに突き刺さるそうです。はい、突き刺さりました泣。感想はこちら👇
合わせて読みたい
バーナード嬢曰く。 「タタール人の砂漠」
鬼灯の冷徹 評価:75
「非日常な存在達の日常」のあるある話。
地獄の閻魔王、妖怪の座敷童、童話の桃太郎、偉人の源義経、神様の石永姫、EUのベルゼブブなどが登場してあるある話を語ります。
フランケン・ふらん 評価:72
人体改造のホラーコメディーもの。倫理に反したりグロ表現があるのでご注意ください。表紙で感じるようなエロさはありません。
斑木博士の「最高傑作」のフランは人間離れした外科技術の持ち主。
穏やかで情にもろく、たとえ嘘でも素直に信じて依頼人の願望(若返りや怪物化など)をそのまま実現させてしまいます。
結果、異常な事態に進展していきます。だいたい不幸な結果になりがちです…。
fantaticとついたのは無印版の続編です👇
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 評価:65
お嬢様による格ゲーあるあるもの。
格ゲー×ガチゲーマー×情熱×お嬢様×百合×美麗と詰め込まれています。
格ゲーを通して感情をむき出しにするお嬢様たちが情熱的に描かれています。
※「対ありでした。」は「対戦ありがとうございました。」の意です。
数字であそぼ。 評価:65
京都大学数学科がモデルで、大学生の青春がユーモラスに描かれています。
主人公の横部は映像記憶の持ち主で暗記力だけで名門大学に合格します。しかし、数学の講義にまったくついていけず挫折し、引きこもり二浪してしまいます。どうにか立ち直り、周りの学友の助けをかりて数学の理解に挑みます。
大学受験は公式と問題パターンの暗記でなんとなく点数が取れますが、大学講義からは理解や証明やらで異次元の難しさになります。大学時代に数学科の人が「1+1=2」の証明を小1時間語っていたことを思い出しました。
本作を読んで虚数について理解することが出来ました!が、時間が経つとすっかり忘れてしまいました…。
秘密のレプタイルズ 評価:65
舞台は爬虫類のペットショップ。爬虫類を飼育するお話。
癒しを求めてペットショップにはいった海原入鹿(うなばら いるか)は、爬虫類大好きな店員の長良永(ながら なが)の熱烈なプッシュでレオパルドゲッコーを飼うことに。
驚くのは作者の爬虫類に対しての知識の深さ。爬虫類のカッコよさ、可愛らしさ、凶悪さ、面倒さを分かりやすくコミカルに説明しています。
「爬虫類はペットして、鳴かないし匂わないし、手間や場所も…まぁ種類にもよりますが、かなり身近に扱える生き物で…サイコーに、面白かっこかわいいですよ!」
悪いが私は百合じゃない 評価:65
百合+微エロ+ギャグもの。
百合を超えてレズになっているような?微エロ展開があるのでご注意ください。明るいギャグ展開で楽しく読めます。
藤堂いつみは怪しげなサイトから惚れ薬を入手します。恋をしている担任の男性教師に飲ませようとしますが、お堅い委員長やヤンキーに飲まれて、禁断の扉を…。
いつみはバカで雑魚な女子校生です。みんなからチヤホヤされるために惚れ薬を悪用して波乱を起こします。
スピーシーズドメイン 評価:62
魔法のようなとんでも科学の使い手の大機(おおき)。異世界からの取り替え子のエルフの風森(かざもり)。そして愉快な仲間たちで繰り出すファンタジー系学園ラブコメディー。
ハイテンションで切れ味のいい会話がテンポよく続きます。
全12巻完結済。大団円で奇麗に完結しています。この勢いのあるコメディをクオリティーを落とさず最後まで書き切っています!
猫奥 評価:62
江戸時代。大奥に仕える多くの女性は生涯独身であり猫をわが子のように可愛がった、と。
大奥の年寄(身分トップクラス)の滝山(35歳)。猫が大好きなのに素直に表現できず、いつの間にか「猫が嫌いな人」のレッテルを張られてしまいました。
猫が好きと言い出せず、たまに来てくれる猫と隠れて戯れています。有能で堅物の滝山が隠れて悶えているところがクスっとします。
すっきりとした見やすい絵柄に写実的な猫。江戸大奥で猫好きの女性たちがおくる日常が面白可笑しく描かれています。
今日のさんぽんた 評価:62
柴犬のポン太と飼い主のりえ子が散歩する話。
りえ子が犬に話しかけて、ポン太が心の声つっこみます。ただこれだけの展開が続くのですが、まったく飽きません。ずっと読んでいられます。
咲くは江戸にもその素質 評価:62
江戸時代にBLに目覚めた少女達の腐女子あるあるもの。
この感覚(BL)の布教活動や創作活動に励んだり、共感し世界を広げたり、一歩引いた場所で生暖かく見守ったりします。
ソフトなギャグコメディなのに笑い転げてしまいます。
アタマの中のアレを食べたい 評価:62
珍味を求めて食べるお話。
ライトな珍味はトナカイ、熊、スズメ。マニアックになると昆虫、芋虫、蛆虫、脳みそなどがでてきます。動物の生態がマニアックに説明され、食べた感想が食レポ風に分かりやすく描かれています。
フルカラーでとても見やすく、デフォルメされたキャラは可愛らしい。ゲテモノ達も可愛らしく描かれています。説明が簡潔で分かりやすく、絵が奇麗で、とても読みやすい漫画です。
可愛らしい絵!マニアックな知識!しっかりとした食レポ!が特徴です。
バトル・ファンタジー
Helck 評価:85
新魔王決定トーナメントに人間の勇者ヘルクが紛れ込み、「人間が憎い」「人間滅ぼそう」と言い、魔族の仲間入りを希望します。
おおらかな魔族たちはヘルクを受けれますが、魔界の四天王ヴァミリオ(少女)は、ヘルクを危険視し追い出そうとしかけます。しかし、しだいにヘルクを仲間と認め、絆を深めていきます。
全12巻で完結。
序盤はギャグが多めで、中盤以降はシリアスな展開が続きます。若干重いのですが、鬱展開はなく、どこまでもまっすぐな王道ファンタジー。
特に7巻が印象的。
ドキュンサーガ 評価:75
タイトルはギャグっぽいのですが、残酷で重いお話。
戦争や科学、差別、思想、対立、孤独が描かれています。これらの要素を描き切っていて、作者の知能の高さがうかがえます。
全4巻。1巻は導入部でドキュンな勇者の下品で卑猥なギャグと異能力バトルです。2巻からは差別に苦しむ魔族たちの過去が語られ残酷で重い話になっていきます。1巻で判断せず、2巻まで読んでみてください。
勇者に敗北した魔王様は返り咲くために魔物ギルドを作ることにしました。 評価:65
勇者に敗北した魔王は、かろうじて復活したのですが弱体化が凄まじくスライムにも負けてしまいます。人間に虐げられる魔物達と過ごすうちに「力こそ全て」の思想では勇者に勝てないことを悟り、「個ではなく群」で立ち向かうように変わっていきます。
作者が魂を込めて書き込んでいることが伝わってくる熱い作品。
この魔王、造形が細かく、よく書き込んでいると感心します。戦闘描写は何が起きているか分からない箇所もありますが、迫力があり凄まじさは伝わってきます。なにより、強大な人間達に立ち向かう魔王がとってもカッコいい。
格闘
オールラウンダー廻 評価:85
総合格闘技もの。全19巻で完結。
なんとなく総合格闘技を習っていた高校生の廻(めぐる)は、かっての幼馴染の山吹木喬と偶然再会します。山吹木喬のストイックな姿勢に触発され、徐々に総合格闘技を打ち込んでいくようになります。
絵柄、格闘技の描写、人間ドラマとすべて高得点。最後までダレることなく完結しています。
漫画の主人公優遇制を極力排除して、現実的な格闘技の漫画で高クオリティーなのは本作だけなのではないかと思います。
鉄風 評価:55
女子校生の総合格闘技もの。全8巻で完結。
なんでもできる主人公夏央は、充実した笑顔のゆず子を潰そうと総合格闘技を始めます。
「充実している人間を許さない」が信念の主人公の歪みが魅力的。
絵が見やすく、キャラクターの歪みや信念も魅力的で引き込まれます。
全8巻で完結。1~3巻は傑作品で文句なく面白く主人公に引き込まれます。が、中盤から長期休載が続き作品も微妙になっていきました。主人公の歪みを描ききることが難しかったように思えます。
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